御即位30年記念「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」展(後期)@東京国立博物館 本館
豊洲で朝ご飯を食べた後、上野まで走りました。
https://isshokuta.kuruxkuma.com/2019-04-13-192053/
たまには不忍池へ。空が広くて気持ちが良い。
八重桜がぼんぼん咲き。
このまま簪にしたいくらい素敵です。
毎度御馴染み、東京国立博物館。
前期に引き続き、「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」展の後期展示を見に行きます。ほぼ、酒井抱一目当てです。
以下、気になったものについてメモを残します。
御即位
《1 主基地方風俗歌屏風[主基]高山辰雄筆 6曲2双 平成2年(1990) 宮内庁用度課所管》
大嘗祭では、予め選ばれた京都以東以南の悠紀地方と、以西以北の主基地方の両地方の斎田でとれた新穀を献上する。本品は御即位に際して行われた平成2年(1990)の大嘗祭に用いられた儀式用屏風。この時、悠紀地方に秋田県、主基地方に大分県が選ばれたため、その四季風俗が屏風に描かれた。
後期展示は主基地方に選ばれた大分を、大分出身の高山辰雄が描いたもので、右隻は春の豊後水道、大分市街、由布岳、左隻は秋の耶馬溪と宇佐神宮、雪の積もる九重連山が描かれている。
外国ご訪問と文化交流
《3 花鳥十二ヶ月図 酒井抱一筆 12幅 江戸時代・文政6年(1823) 宮内庁三の丸尚蔵館》
今上天皇が平成21年(2009)のカナダ国御訪問の折に、紹介、展示されたもの。
抱一が63歳の時の基準作で、月々の動植物が優美に描かれている。1月は梅椿と鶯、2月は菜花と雲雀、3月は桜と雉子、4月は牡丹と蝶、5月は燕子花と鷭、6月は立葵、紫陽花、撫子と蜻蛉、7月は玉蜀黍、朝顔と青蛙、8月は月と秋草と螽斯、9月は菊と小禽、10月は柿と目白、11月は芦と白鷺、12月は雪の桧と啄木鳥。
美しい色彩とその保存のよさに感嘆する他ありません。そして、なんという愛らしさ。これぞ眼福でしょう。空いていたのでじっくり観られたのが最高でした。全く気乗りしていなかった夫も、さすがにこれだけの物を目の前にしたら納得したようで、最後はご機嫌でした。
《4 小栗判官絵巻 岩佐又兵衛筆 15巻のうち2巻4 小栗判官絵巻 岩佐又兵衛筆 15巻のうち2巻(巻第十、巻第十五) 江戸時代・17世紀 宮内庁三の丸尚蔵館》
今上天皇が平成10年(1998)の英国、平成17年(2005)のノルウェーご訪問の折に紹介されたもの。展示は巻第十の部分で、照手姫の父で盗賊の横山に毒殺された小栗と家来たちが地獄に落ち、閻魔大王の前で裁定される場面。この後、家来たちの忠誠心によって小栗は生き返る。
《5 源氏物語図画帖 伝土佐光則筆 1帖 江戸時代・17世紀 宮内庁三の丸尚蔵館》
こちらも平成17年(2005)のノルウェーご訪問、平成21年(2009)のカナダご訪問の際に紹介されたもの。展示は梅枝、藤裏葉、若菜上、若菜下。
皇后陛下とご養蚕
《10 養蚕天女 高村光雲作 1点 昭和3年(1928) 宮内庁三の丸尚蔵館》
前期展示のものよりも一回り小さな像で、今上天皇のご成婚時に作られた御飾り棚用に作られたもの。
《16 イヴニングドレス 1組 平成期・20世紀 宮内庁侍従職所管》
平成10年(1998)のデンマーク国、平成12年(2000)のスウェーデン国御訪問の際にお召になったもので、マーガレットと百合の文様が入った佐賀錦。
第二展示会場は天皇皇后両陛下の外国訪問のお写真の展示が中心。会場中央にボンボニエールが展示されていました。
《ボンボニエール 31個 宮内庁》
継宮明仁親王(今上天皇)ご誕生(1933年)の際に作られた犬の張子型のボンボニエールがとてもかわいらしかった。
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