池田学展「誕生」@ミヅマアートギャラリー
空はどんよりとしていますが、まるで梅雨が戻ってきたように涼しい日が続いています。
九段下から外堀通りに出て、MIZUMA ART GALLERYに到着。現在、池田学氏の「誕生」が展示されています。
2010年の「焦点」以来、約7年ぶりのミヅマでの個展となる今回は、東京では初公開となる最新作《誕生》を中心に展示いたします。 縦3m×横4m、池田にとって最大サイズとなる《誕生》は、構想2年、制作3年3ヶ月をかけて、滞在先のアメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて完成しました。
入り口から入ってすぐ見えるところに、巨大な作品がありました。花を咲かせた大きな木が波に洗われています。その大きさに圧倒されながら作品に近づくと。今度は細部に引き寄せられます。緻密に描かれた様々なものをより鮮明に見たくてガラスに張り付き、帽子のツバがガラスにカツンと当たってハッと気がつく始末。自然と視野が狭くなってしまうのに気がついて、慌てて下がって全体を観て、また自然と近づいてしまう。どれだけ時間をかけても見足りない気分にさせてくれます。
会場には他に小作品が数点ありました。
ギャラリーでは、作品紹介のリーフレットと絵葉書をいただきました。
池田氏の作品は細やかなので、写真を撮ったとしても、こうして印刷されたものを見ても、その質感や情報はとても伝わりませんね。
9月27日(水)から日本橋高島屋に巡回するようですが、今ならギャラリーで独り静かに鑑賞することも可能です。
「誕生」の製作日記であるマディソン日記を見てから行くと、より楽しめます。
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