びょうぶとあそぶ@東京国立博物館 本館
東京は今日も暑くなりました。例年なら梅雨の中休みとかいう日があったりする時期ですが、今年は既に夏突入してしまったような気配。昼間になれば、外にはとてもいられません。こんな時こそ、冷房完備の博物館に行きましょう。
東京国立博物館の「びょうぶであそぶ」に行ってきました。
本館1階、特別5室と4室で開催中。トーハク本館の玄関を入ってすぐ、正面の大階段の左に入り口があります。
こちらは《◉松林図屏風 6曲1双 長谷川等伯 安土桃山時代・16世紀 紙本墨画 東京国立博物館所蔵》のコーナー。展示室に入り森の香りと爽やかな風を感じながらスクリーンの裏をぐるりと回って、このスペースに到着します。
背景のスクリーンには、屏風には描かれていない想像の風景が映し出されます。波の音、滑空する海鳥、花の咲く里山を感じながら、屏風の内包する世界を感じます。
こちらでは靴を脱ぎ畳の上に上がって屏風を見られます。これが、気持ちいいのなんの。屏風に描かれた砂浜にいるようで、横になって眠りたくなりました。
眠気で頭が朦朧としたまま、特別4室へ。こちらは《群鶴図屏風 6曲1双 尾形光琳 江戸時代・17~18世紀 紙本金地着色 アメリカ・フリーア美術館蔵》のコーナーです。展示室のスクリーンに鶴が次々と降り立ち、スクリーンと並んで置かれた屏風の中に入っていきます。
そして、この高精細な複製品の見事なこと。実物を見たことはありませんが、まさに本物かと思うような迫力です。とても美しい。
普段なら、なんだ複製品かとなるところですが、複製品だから間近で見られる楽しみもあるし、そもそも本作品については、アメリカまで行かなきゃ本物だって見られないので、こういう形であれ《群鶴図屏風》を観られたのは良かった。
本展は9月3日まで開催されています。期間中、特に畳部屋には休憩がてら何度も通いそうです。
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