朧の森に棲む鬼

12月の新橋演舞場が『朧の森に棲む鬼』をやるというので、まずはゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』で予習しました。

ライがめっちゃカッコいいし、シュトウめっちゃキレいだし、キンタめっちゃおもろいし、マダレはシブい。上映3時間が一時足りともダレることなく過ぎていきました。登場人物名や地名は頼光四天王や酒呑童子を思わせるけど、内容はシェイクスピアなところがいかにも歌舞伎と新劇のリミックスです。観終わった後、しばらくゲキシネ熱が覚めなかったくらい。すぐに多忙な時期に突入したので、それどころじゃなくなったのが幸いでした。

そして本番。12月の新橋演舞場で歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』。パンフレット等のメインビジュアルで幸四郎さんと松也さんが悪い顔してるのがすこぶる良くて、否が応でも盛り上がります。
奮発して1等席を取ったから、鑑賞環境は大変よく始終ごきげんでした。

ゲキシネと比べて後半のライの悪党ぶりが強く描かれていて、ピカレスクロマンとしてより楽しめるストーリーになっていました。初見のビタワンによると、顔が覚えにくくてストーリーがやや分かりづらかったようだけど、音の面白さ、殺陣の激しさ、そして舞台演出は流石でした。より歌舞伎味が強い分、拍手のタイミングを取りづらいのが気になりました。新劇のファンが多いのかも。その分、カーテンコールが長く、観劇の間ずっと欲求不満気味だった拍手を思う存分できて、スッキリしました。

ビタワンも十分楽しんだようなので、興奮が覚めないうちに復習として東劇でゲキシネ。

二回目なのに、一回目と変わらないくらい楽しめました。この鑑賞体験でたったの2000円ってのは、完全にサービス料金だ。毎日でも行きたいくらい。松竹ふとっぱら!

東劇は初めてだったけど、鑑賞環境が凄まじくよかったので、今度から積極的に通おうと思います。