美の祝典Ⅲ ―江戸絵画の華やぎ@出光美術館

今日は出光美術館へ。開館50周年記念 美の祝典の第三部を観に行きました。若冲展以来、江戸絵画に魅了されっぱなしなので今回も期待大。

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伴大納言絵巻は下巻が展示されていました。伴大納言が逮捕されてしまい、家の人達が絶望して泣き崩れます。

伴大納言絵巻面白かった。これで最後だと思うと、悲しいなあ。

 

大展示室には江戸琳派の作品が並びます。入ってすぐに重要文化財の伝尾形光琳《禊図屏風》がありました。画題は、伊勢物語の65段「恋せじと 御手洗河に せしみそぎ 神はうけずも なりにけるかな」を詠うシーンです。急流を一心に見つめているけど、結局煩悩を払えなかったのよね。この男の煩悩深いなあ。

続いて、酒井抱一の《紅白梅図屏風》です。これが本展の目玉でしょう。六曲一双で右が紅梅、左に白梅。銀色の背景に暗い幹のコントラストが素晴らしい。雪が降りそうなほどの冷たい空気を感じます。実に見応えのある作品で、ちょうどいい所にソファがあったのでここで長く見惚れていました。

《十二ヵ月花鳥図貼付屏風》も実に美しく見飽きません。ひとつひとつじっくりと眺めました。

若冲展の後、長く物足りない気分を抱えたままだったけど、久しぶりに集中して観賞できました。あー、楽しかった。

 

展示会場を出てすぐの休憩スペースからは皇居を望めます。猛暑で水蒸気に満ちた空気が伝わるでしょうか。

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疲れた頭に甘いものでエネルギーチャージ。

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