古代ギリシャ―時空を超えた旅―@東京国立博物館 平成館

お盆休み。涼しさと静けさを求めてトーハク平成館のギリシャ展へ。

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展示リストによると、紀元前17世紀から5世紀くらいまでの作品が並びます。日本で縄文から弥生時代かと思うと、その文化レベルの高さには驚くばかり。いや、驚くのは古い時代を侮る先入観からかもしれません。今回の展示物を見ての率直な感想としては、当時の選ばれし物しか手にすることのできない最高品質のものが、今の日本ではネットで注文できそうなものに感じたのです(もちろん高級品ですけど)。悠久の歴史を経て人類は高度な文明を発展させてきたはずだけれど、表現自体は今とそんなに変わるわけではなく、昔も今も人は同じようなことを考えて、同じような気持ちで暮らしていたんだろうなと思いました。

 

特別展で十分に疲れたので、休憩がてら東洋館内ホテルオークラレストラン ゆりの木で天丼。

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夫が初めてなのでトーハク本館の常設展へ。

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国際博物館の日に観たはずが三ヶ月ですっかり展示替えしてあり、新鮮な気持ちで一巡。

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10室  浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)

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歌川国芳《金魚づくし・さらいとんび》

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金魚を背負うのも金魚、杖をついているのも金魚、油揚げをさらってるのも金魚。赤猿が赤ぼうふらとみじんこを売ってます。あこぎな商売してそう。

 

本館 特別2室では美術品のうら側を紹介する展示がありました。

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飛鳥時代 法隆寺献納宝物《如来坐像》重要文化財

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裏が赤く塗られています。

これは飛鳥時代の金属でつくられた仏像に特徴的なものなんですよ。なぜ赤く塗られたのかはわかっていませんが、仏さまの力が宿る神聖な場所のしるしとも考えられます。これまでごく限られた研究者しか見ることのできない部分でしたが、鏡を入れた特製の台座に座っていただくことで、特別に公開しています。飛鳥時代から考えても絶対に初公開です

 東京国立博物館 – 1089ブログ

《十一面観音菩薩立像》

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畏れ多くも観音菩薩様の背中から内部を拝観。

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木製の仏像は割れを防ぐために中空にしてあるそうですが、この仏像は内部に製作者の名前が書かれていました。

 

本館13室 金工 自在と置物

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江戸時代《花籠形釣香炉》

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密に編み上げられた籠の上に菊と水仙と千両、二羽の小鳥が佇み、籠の側面には大きく羽を広げた蝶が止まっています。葉や花びらの細かい細工は、銀板を蝋付けして作ってあるそうです。

 

この後平成館に戻って常設展を回ろうとしましたが、体力の限界を感じて断念。ラウンジの鶴屋吉信の売店で最中種の入った抹茶とバニラアイスクリームと薯蕷饅頭(光悦満雲壽)。薯蕷(じょうよ)は、大和芋、山芋、つくね芋などのことで、薯蕷芋を饅頭の皮に用いた蒸し菓子の意味。鶴屋吉信京都本店で売っている織部満雲寿に甘納豆が乗ると光悦なんだとか。

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