奈良美智 for better or worse @豊田市美術館

2022年4月19日

奈良美智の展覧会を目当てに豊田市美術館へ行きました。
私にとっては、2006年の青森県弘前市の吉井酒造煉瓦倉庫で開催された「Yoshitomo Nara + graf: A to Z」展、2012年に横浜美術館で開催された「奈良美智: 君や 僕に ちょっと似ている」展の後、久しぶりの大規模な展覧会となりました。今回は海外からの個人蔵作品も多く展示されるということから、見逃すわけにはいかないなと、重い腰を上げて新幹線に乗り込みました。

豊田市駅から案内の表示どおりに歩いたら美術館の裏手に着きました。敷地をぐるりと回って美術館の二階に出ると、大きな池に青空が写ってきれいでした。
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エントランスは一階にあります。
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一階は緑の芝生が広がっていて、ここからの風景も美しい。

チケットを持っていたので、開館一番乗りで入りました。
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奈良美智 for better or worse

奈良が学生時代を過ごした長久手の丘陵にほど近い美術館で開催されるこの展覧会は、作家によれば30年越しの「卒業制作」。1987年から最新作までの作品100余点により作家の歩みを紹介するとともに、美術を志す前の奈良の感性を育んだレコードのジャケットや書籍などを展示することでそのルーツをたどります。

「for better or worse」、すなわち「どのような運命になろうとも」、奈良がこれまで描いてきた、そしてこれから描いていくすべての作品へむけた誓いの展覧会です。

事前にミュージアムショップが混むという情報を得ていたので、展示を見る前にグッズを購入し、荷物をロッカーに入れてから展示室に向かいました。

1階の展示室に入ってすぐは、壁面に奈良氏が学生時代に親しんだレコードや書籍、古い人形等が飾られていました。私もよく聞いたミュージシャンや作家の作品も多くて、懐かしい気持ちになりました。

展示の様子は、奈良氏が Twitter で細かくレポート(#夏の豊田市美術館 from:michinara3 – Twitter Search)しているので、それを見るのが一番わかりやすいでしょう。写真でも分かるとおり、インスタレーションも大変凝っていて、どの部屋もついつい長居してしまいます。コーヒーがあれば、一日ここでのんびり過ごしたい気分になります。しかし、展示室での飲食は禁止されていますから、余韻のあるうちに南青山の A to Z cafe にランチに行こうと思いました。

aglolywithatable.net

2階の展示室にある Voyage of the Moon に入るには整理券が必要です。第一展示室を回ってから整理券を貰いに行ったら11時半の分だったので、時間がくるまで他の作品を見ることにしました。午後の整理券配布には長い行列ができていたので、先に見てしまった方が待ち時間が少なくすむと思います。

挙げていったら限がないのですが、特に心に残ったものを作品名だけここに残しておきます。

17《The Girl with the Knife in Her Hand 1991年 アクリル、カンヴァス ヴィッキ&ケント・ローガン夫妻、サンフランシスコ近代美術館》

22《Mumps 1999年 アクリル、綿布を貼ったカンヴァス 青森市美術館》

39《UKIYO 1999年 ペン、色鉛筆、アクリル、紙 ジャック・ブラック氏蔵》

52《Under the Tree 2006年 色鉛筆、アクリル、厚紙 作家蔵》

60《Dream Time 2011年 色鉛筆、紙 個人蔵》

78《奈良美智+graf Voyage of the Moon (Resting  Moon) / voyage of the Moon 2006年 ミクストメディア 金沢21世紀美術館》

82《FROM THE BOMB SHELTER 2017年 アクリル、綿布を貼ったカンヴァス 作家蔵》

91《Suprout the Ambassador 2007年 アクリル、カンヴァス 個人蔵》

95《No Means No 2014年 アクリル、カンヴァス 個人蔵》

98《Dead of Night 2016年 アクリル、カンヴァス 個人蔵》

 

展示を一回りしたら正午を過ぎていて、レストランで休憩しようと思いましたが、店前の大行列に断念。ここでのランチを諦め、豊田市駅前まで戻って名古屋グルメを堪能することに。f:id:Melonpankuma:20170827181040j:plain
味噌とソースの二種類楽しめて、満足しました。

 
豊田市からの帰りは名古屋駅経由。売店でオカザエモンのキャラメルを手にしてしまいました。右は、奈良美智展の限定ショップのショッパー。どちらも白黒でおかっぱヘアスタイルなのに、この印象の違いが可笑しくてつい。f:id:Melonpankuma:20170827181039j:plain

博物館

Posted by くるっクマ