山口晃展 室町バイブレーション@ミヅマアートギャラリー
この日は迎賓館の迎賓館赤坂離宮一般公開本館及び主庭参観を控えていました。まずは、歌舞伎座の近くにあるオムライスの名店でランチ。
オムライスを食べるならここと決めています。ふわふわ。
有楽町線で市谷駅。出口5から外堀り沿いを歩いてミヅマアートギャラリーへ。
お目当ては、山口晃展 室町バイブレーションです。
新作群のキーワードとなるのが、雪舟の平面的モチーフの多層化から生じる奥行き。
狩野派の襖絵の持つ、空間性をも獲得する金箔の効果への陶酔。
セザンヌの知覚的な絵画への官能。
散歩の途中に目にする工事現場や電柱、構造体への執着。
メカ、東京モノレールの座席、桂離宮へのコンポジションへの興奮・・・等一見してバラバラとした現象への興味は、山口の中では等価であり、それらは意識せずとも自然と共振してしまう。そんな複数の要素の共振に寄って立ち現れた絵画、立体およびインスタレーションが会場内で展開されます。
展示スペース正面に飾られた《オイルオンカンヴァス》の3点は、白い画面に墨で一筆入れたものです。トーハクで大々的に開かれた禅展でさんざん禅画を見ていますので、そこに何らかの含みを感じようと作品に近寄ると、一見白く見えたカンヴァスになにやら文様が浮かび上がってきます。クスッと笑わずにはいられません。
展示数は12点。先月あったトークショーで製作が遅れているという話を聞いていました。それは山口晃氏の展示会では、ある意味お約束でもあるので、展示会も後半になって行ったわけですけども……察してください。
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