熊野本宮大社:熊野古道 その1
2025年のゴールデンウィークは和歌山県で過ごしました。羽田空港を飛び立って1時間ちょっとで南紀白浜に降り立ちました。ちょっ速です。

アドベンチャーワールドのパンダが中国に返還されると報じられた翌日だったので、初日はパンダ三昧して過ごしました。パンダの帽子なんぞかぶって満喫しましたよ。

さて、翌日です。熊野古道中辺路をレンタカーで進みます。
滝尻王子
滝尻王子(たきじりおうじ)は中辺路(なかへち)における熊野権現の神域の境界にあります。淀川から海沿いを続く紀伊路(きいじ)を辿ってきた旅人は、ここで神域に入ります。本来ならここから足で熊野詣したいところですが、我々せっかちな現代人。初めての熊野詣を消費してしまう勿体なさを自覚しつつ、車での移動です。






すぐ近くにある熊野古道館にも立ち寄りました。王子社の概念を学びます。
王子社とは
熊野参詣道沿いに数多く点在する王子は熊野の御子神 (王子神)を祀った社で、九十九王子という呼称は数が多いことを表す。
王子が急増するのは、上皇や女院の参詣が頻繁に行われる時期にあたり、そのピークは13世紀初頭で「修明門院熊野御幸記」 (1210年)では86を数える。
これら王子は、在地のさまざまな神、地域の鎮守、何らかの霊験を現す場所などを、先達をつとめた山伏によって組織されたものであろう。
予備知識を付けたところで明日歩く予定の中辺路を車でふっ飛ばして、ゴール地点まで進みます。こんな味気ない旅程を組んだのは私です。旅程の後半は天気が崩れる予報だったから仕方がないんです。
大斎原
大斎原(おおゆのはら)は熊野本宮大社旧社地です。熊野本宮は明治時代までここにありました。


旧社地「大斎原(おおゆのはら)」
ここは、大斎原と称して熊野本宮大社の旧社地です。明治二十二年夏、熊野川未曾有の大洪水にて、上、中、下各四社の内、上四社を除く中下社の八社殿二棟が非常なる災害を蒙り、明治二十四年、現在地(ここより西方七〇〇米の高台)に御遷座申し上げ、今日に至っております。中四社、下四社並びに摂末社の御神霊は、ここ大斎原に、仮に石祠二殿を造営し、左に、中、下各四社を、右に、元境内摂末社(八咫烏神社・音無天神社・高倉下神社・海神社他)をお祀りしています。
中四社:第五殿 忍穂耳命、第六殿 瓊々杵命、第七殿 彦穗々出命、第八殿 鷓鴣草葺不合命
下四社:第九殿 軻遇突智命(火の神)、第十殿 埴山姫命(土の神9、第十一殿 弥都沒能売命(水の神)、第十二殿 稚産霊命



熊野川に出ます。澄んだ川の流れに、ここに来たという気分になります。車でだけど。



遠くに大鳥居が見えました。

車を数百メートル移動して熊野本宮大社に向います。
熊野本宮大社
熊野古道の最終目的地である熊野本宮大社に向います。ゴールから回る旅程のせいで盛り上がりに欠けるけど、しょうがない。



神門から先は個人利用以外の撮影が許可されていません。念の為ブログの掲載は控えます。

社殿は明治時代の水害で流出を免れたものを現在地に移築したもので、棟札により江戸後期の建立とわかっています。
神門をくぐって左から西御前、中御前、証誠殿、若宮と四つの社殿が並びます。その右に小さく満山社もあります。正面中央の証誠殿が主祭神の家津御子大神(けつみこのおおかみ)、中御前が速玉大神(はやたまのおおかみ)、西御前が夫須美大神(ふすみのおおかみ)、若宮が天照大神です。満山社は八百万の神・結びの神・祓いの神です。
本殿は三つに分かれていて、西御前と中御前は相殿で入母屋造の平入り、茅葺き屋根に外削ぎの千木と5本の鰹木が付いています。証誠殿と若宮はそでぞれ入母屋造の妻入りで、茅葺き屋根に内削ぎの千木と4本の鰹木が付いています。瑞垣に拝殿が設けられています。5社にそれぞれ二礼二拍手一礼でお詣りしました。

旧社地の社殿図がありました。被害に合う前は五棟十二社の社殿だったことがわかります。この三社殿が残ってよかったとしか言いようがありません。

昼になったので、しもじ本宮店で天ぷらうどんとめはり寿司を食べました。

大斎原の大鳥居
旧社地大斎原に向かって大鳥居を望みます。平成12年(2000年)竣工、幅42メートル、高さ34メートルの鋼鉄製です。鳥居の背後に見える森が大斎原です。




本宮大社の大鳥居の道路を挟んで向かいに世界遺産 熊野本宮館があります。熊野本宮、熊野詣、熊野三山について学びます。

本宮正教院の文化財がパネルで紹介されていました。田辺市文化財「紙本着色熊野権現縁起絵巻」には熊野三所権現が天竺より飛来したとする「熊野の本地」と称される縁起が描かれているそうです。
熊野権現絵巻の概要
ごすいでんょうごインドの摩訶陀国に1000人の妃をもつ国王があり、五衰殿にすむ女御を寵愛したため、嫉妬に狂った999人の妃は7人の武士に命じて彼女を殺害する。女御は首を切られる直前に王子を出産し、王子は首のない女御の乳にすがり、動物たちに守られて成長した。やがて王子は知見上人と出会い、国王と対面する。また上人の秘法により女御も蘇生する。国王・女御・王子・上人の4人は摩訶陀国を捨て、飛車に乗って熊野に飛来し、それぞれ速玉宮・結宮・若一王子・証誠大菩薩として垂迹した。










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