那智の滝:熊野古道 その4

午後から雨の予報で、走るのは諦めてレンタカーで那智の滝に向かいます。カーナビが恐ろしいような九十九折の道を案内しています。運転席の相方が、走らなくて正解だったんじゃないかとヤワなことを言いました。

駐車場に車を停めて坂を下り、那智滝に向います。

飛瀧神社

飛瀧神社は大瀧そのものを御神体とする神社です。鳥居をくぐり、下り参道を進みます。

熊野那智大社 別宮 飛瀧神社

その昔、東征のみぎりこの地に上陸された神倭磐余彦命(神武天皇)が、この御瀧を仰がれ大己貴神を祀られました。のちに飛瀧権現と称され、今は飛瀧神社として熊野那智大社の別宮となっています。俳人高浜虚子は、「神にませばまことうるはし智の涙」と詠じています。

この御瀧は、那智山から湧き出る水の流れが、断崖にかかり落下する名瀑であり、国の名勝に指定され世界遺産ともなっています。一段の瀧としては落差日本一で、御瀧の高さは一三三メートル、銚子口の幅は一三メートル、瀧壺の深さは一〇メートル、平時の水量は毎秒ートンといわれています。

この地には、宇多上皇をはじめ百十余度の御幸があり、花山法皇は千日間の山籠りをされ、 また修験道の開祖とされる役行者の瀧行以来、 ここは瀧修行の場となりました。

下り坂の参道は本来珍しいものなんだけど、出雲大社や鵜戸神宮など自然信仰から続く地ほど下る不思議。

間近まで行って、飛瀧神社の御神体を仰ぎました。雄大です。

ここまで近いと、瀧壺から上がる水滴と小雨が混ざってすぐメガネが曇りました。

鳥居まで戻り、今度は裏参道の坂道を登ります。荒い石畳の道で、トレッキングポールがほしくなる道でした。

三重の塔の側から大瀧を顧みます。那智山のどこからでも真っすぐに落ちる白い水が眺められて、そりゃあ信仰も起きるわと納得するのでした。