渡辺省亭展@加島美術

土曜日の朝、築地で朝ご飯を食べてから、てくてく歩いて京橋へ。
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お目当ては加島美術で開催中の渡辺省亭展です。

今年の4月2日が、明治期の日本画家、渡辺省亭の100回忌にあたるということで、今年は渡辺省亭の絵がいろんなところで観られます。
www.watanabeseitei.org

加島美術では、ガラスケース越しではない鑑賞体験ができるという話をTwitterで知って、やってきました。
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噂どおりの展覧会場。
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コンクリート打ちっぱなしの壁に、むきだしの掛け軸です。絵が近すぎて、変に緊張して落ち着かない。

《雪月花図》
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雪の積もる笹にとまる三羽の雀、月下の菖蒲、桜と尉鶲。

二階には茶室があり、床の間に《月下鴨図》が掛けられていました。これこれ、まさに理想の鑑賞空間です。
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奥の部屋にポスターになっていた《牡丹に蝶の図》がありました。
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横から入る自然光で観るというのも、なかなかない体験です。

しかし、こうも真近かだと、クシャミが出たらどうしようとか、いろんな不安が心に浮かんで落ち着きません。美術館ではガラスにぶつかりたくないので、普段から距離を測るためにフライヤーなどを顔の前にかざして鑑賞していますが、今回はもしものことがないように、より顔を覆うようにフライヤーを持って鑑賞しました。
それにしても、手に取れる距離で見るというのは、墨の光沢までもが生々しくて迫力がありました。よい体験でした。