2017年 クマ的展覧会トップ3
今年もたくさんの展覧会に行きました。Twitterなどで多くの方が行ってよかったランキングを発表しているので、私も倣ってみることに。
参考までに昨年のはこちら。
1位 禅展(東京国立博物館)
2位 若冲展(東京都美術館)
3位 大仙厓展(出光美術館)博物館巡り初年のランキング。若冲展は初日に行ったのが勝因。私的にはこのランキングのさらに上に、常設展(東京国立博物館)ってのがあります。#2016年の展覧会トップ3
— クマ (@MelonpankumaA) 2016年12月30日
2017年印象に残った展覧会
まず、特に印象に残った展覧会を書き出します。
- 新年を寿ぐ鳥たち@東京国立博物館
- DAVID BOWIE is@寺田倉庫
- 岩佐又兵衛と源氏絵@出光美術館
- 大英自然史博物館展@国立科学博物館
- 並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑―透明な黒の感性@庭園美術館
- 奇想の絵師 岩佐又兵衛 山中常盤物語絵巻@MOA美術館
- これぞ暁斎!展@Bunkamuraザ・ミュージアム
- ミュシャ展@国立新美術館
- 六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師 狩野元信
- ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展@東京都美術館
- 奇想の誕生 雪村展@東京藝術大学美術館
- 水墨の風 ― 長谷川等伯と雪舟@出光美術館
- びょうぶとあそぶ@東京国立博物館
- 奈良美智 for better or worse@豊田市美術館
- 江戸の琳派芸術@出光美術館
- 北斎-富士を超えて-@あべのハルカス美術館
- 国宝展@京都国立博物館
- 長沢芦雪展@愛知県美術館
2017年の展覧会の感想
新年を寿ぐ鳥たちというか、博物館に初もうでというイベントが、とにかく楽しかった。 東博の底力が最大限に発揮されて、これはもうお祭りです。
DAVID BOWIE is は強烈でした。展覧会で涙ぐむことは多々あるのですが(年のせいです)、DAVID BOWIE is では、ほぼ号泣でした。ただ、あまりにショックが大きすぎるので一度しか行けませんでした。
岩佐又兵衛と源氏絵は、岩佐又兵衛の画が美しく、源氏物語の世界に浸れました。どこまでも浸れました。それこそ、どっぷり。
奇想の絵師 岩佐又兵衛 山中常盤物語絵巻は、初めてのMOA美術館ということもあり、そのロケーションも楽しめたし、絵巻全体を見ることができて、大変充実した時間を過ごしました。
これぞ暁斎!展も、長く待ち焦がれていた展覧会でした。それまでは河鍋暁斎記念美術館で少し見ただけだったので、ようやく綿密に描かれた肉筆画を観ることができたという安堵感がありました。
ミュシャ展では、美しく巨大な絵に囲まれました。あの迫力は忘れられません。
melonpankuma.hatenablog.com
狩野元信展は、狩野家の基礎を作った元信の偉業と共に、参考とした中国画家の作品も合わせて観ることができ、この展示をきっかけに中国画への興味が広がりました。
バベルの塔展では、十代の頃に憧れたヒエロニムス・ボスの真筆作品2点を観ることができました。
水墨の風 ― 長谷川等伯と雪舟は、それほど期待せずに行ったのですが、出光美術館蔵の素晴らしい作品のおかげで水墨画の魅力に触れることができました。
びょうぶとあそぶは、最も多く足を運んだ展示でした。休憩しながら眺めることができる内容だったせいもありますが。精密複製画での展示の面白さを味わいました。
奈良美智 for better or worse はひたすら楽しかった。2006年の青森遠征以来の大規模な奈良美智展で、良質な展示品が並ぶ空間を、幾分興奮しながら、何度も見て周りました。
江戸の琳派芸術は自分の好みど真ん中なので、楽しくてたまらなかった以外の感想がありません。
北斎-富士を超えて-は、北斎展は、2005年東博開催以来だったので、久しぶりに多くの良質な作品が見られて満足しました。しかし、今年の嫌な思いをしたイベントをランキングしたら堂々1位ですので、違う意味でも印象深く。
国宝展は、いうまでもなく素晴らしい展示品だらけで眼福でした。だた、遠征による疲労のあまり集中力が欠けました。近場ならば、何度も行ったはずの展覧会だったと思います。
2017年クマ的展覧会トップ3
2017年、私の展覧会トップ3は、以下のとおり。
1位:江戸の琳派芸術@出光美術館
2位:岩佐又兵衛と源氏絵@出光美術館
3位:DAVID BOWIE is@寺田倉庫
※本当のランキング1位は東博常設展なのですが、それは殿堂入りということにしています。
夫にもランキングを聞いたら、1位:生誕300年 伊藤若冲展@京博、2位:国宝展@京博、3位:長澤芦雪展@愛知県美術館 ということでした(私が行っていない展覧会が1位だなんて、嫉妬しかありません。ワイシャツの片袖をしつけ糸で閉じといてやろうと思います。年が明けての初出社の時に思い知るがよい)。
2017年もたくさんの展覧会を楽しむことができました。来年も美しく楽しくなる展覧会が多く開かれることを期待しています。
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