龍宮神社:日向三代を巡る旅 その11

2022年4月19日

長崎鼻に向かう。 
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お土産屋が立ち並ぶ道、長崎鼻パーキングガーデン。

途中に鹿児島弁検定の看板。
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商店街が切れた所に龍宮神社がある。
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神社を横目に、まずは灯台へ向かう。

 

指宿まるごろ博物館①長崎鼻周辺案内板
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長崎鼻の竜宮伝説

古事記にある「山幸彦と海幸彦」や「浦島太郎」などの竜宮や乙姫にまつわる伝説は、全国各地にありますが、ここ長崎鼻は、竜宮伝説の発祥の地として知られています。長崎鼻周辺に伝わる伝説によると山幸彦(浦島太郎のモデル)は、竜宮城で豊玉姫(乙姫)と出会い結ばれ、3年間を過ごしました。その後、山幸彦はすでに身ごもっていた豊玉姫を連れ、玉手箱(枚聞神社に奉納)と千年古酒をいれた2個の大甕を乗せ、帰ってきました。
たどり着いたところは山川郷竹山の「無瀬の浜」の海岸。この沖合にあり、龍宮門とも伝わる奇形の島「俣川洲」で豊玉姫はお子をお産みになったと伝えられ、その子は「鵜草葺不合命(神武天皇の父)」と名づけられたと云われています。
また、一説にこの話は「竜宮城は琉球城であり…」とのくだりがあることから、大和と琉球の交易を示す話とも云われています。

 

ソテツと海と開聞岳。
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いよいよ鼻(端)が見えてきた。
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亜熱帯の植生に注意しながら歩く。

途中、火山岩の磯が広がる。
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西には海越しに開聞岳がそびえる。
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いよいよ南端が近い。
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薩摩長崎鼻灯台。
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錦江湾に出入りする船や、東シナ海を航行する船の道しるべとして、昭和32年建造した。高さ11m、13.5海里(25km)先の海上を照らす。

灯台の先に階段があり、火山岩の磯が続く。
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薩摩半島の最南端到達と行きたいところだが、足場が悪そうなので止めておいた。

道を戻る。
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龍宮神社

山幸海幸伝説の地なので龍宮神社に寄りました。鹿児島県神社庁には登録されていない単立の神社です。

龍宮神社案内板
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「竜宮伝説の地の縁結びの神様」

龍宮神社

龍宮神社は古事記、日本書紀にある豊玉姫(乙姫様)を祀っています。

浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と伝わる長崎鼻のつけ根に鎮座。鮮やかな朱塗りの社には、豊玉姫(乙姫様)が祀られています。
海の守り神として信仰され、また、浦島太郎と乙姫様が出会ったことから縁結びの神社として人気。貝殻に願いごとを書いて甕壺に納める「貝殻祈願」がユニークです。奉納された貝殻は貝塚で10年保存ののち、海に戻されます。
現在の龍宮神社は平成24年に建立されました。

一の鳥居

長崎鼻から続く参道に朱色の神明鳥居が立っている。
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龍宮神社と長崎鼻について案内板
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龍宮神社と長崎鼻について

① この龍宮神社は古事記、日本書紀にある豊玉姫(乙姫様)を祀ってあります。 長崎鼻には古くから浦島太郎伝説があり、発祥の地と言われています。 古書に「竜宮城ハ琉球ナリ」と云われ、黒潮浮かぶ遥か南の琉球城を彷彿とさせます。
② この海岸一帯の砂浜には、今もたくさんのウミガメが産卵のために上陸します。 ウミガメが産卵する場所は、近くに豊かな漁礁があり亀にとってもたくさんの餌があること、 また外敵が少なく安全で、孵化した赤ちゃん亀が無事に海に戻れるような、砂浜が広がっていることがあげられます。
③ つまり、ウミガメが上陸する海岸は、海の幸を育む豊かな自然があることから、 昔から漁師や釣人達は海の守り神として亀を大切にしました。 亀が魚網にでもかかれば手厚くもてなし、お酒を振舞い海に返してあげました。 こうしたことから神話伝説ともあいまって、浦島太郎や乙姫様(海神の娘)を祀って信仰する風習は日本のいたる所にあります。
④ 長崎鼻の龍宮神社は浦島太郎と乙姫様が出会った縁結びの神様として、また家内安全・商売繁盛・航海安全の守り神として 今も多くの人が参拝に訪れます。

    山川町岡児社ケ水

指宿 竜宮伝説 相関図
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拝殿

一の鳥居の先に龍宮門がある。
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龍宮門とは一階が漆喰塗籠めの袴腰になっている楼門で、中国・明朝の建築様式を取り入れたものをいう。神奈川の江ノ島神宮の瑞心門のように通常は寺院の門のひとつであるが、ここでは拝殿の扱いとなっている。

ここでは絵馬ならぬ絵貝に願いごとを書いて壺に入れる。
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本殿

拝殿の奥、一段高く作られたところに本殿がある。
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銅板葺切妻造り、唐破風向拝付き。屋根には外削ぎの千木と3本の鰹木が付いている。床下には絵貝が納められている。

木鼻は玉を咥えた龍。
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欄間に、海中を進む乙姫様とその後に続く亀に乗った浦島太郎が描かれている。

南から拝殿と本殿を眺める。
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願いの貝塚

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ここで絵貝を保管している。

 

 

願いの貝塚の脇に、朱色の明神鳥居のある小さな社があった。
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今龍宮神社のある土地は古くに昔から村人が崇敬する神社があったことがわかっている。

朱色の切妻屋根の下に入母屋造の石祠。
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石造りのお社の中には恵比寿様の石像に朱色の鳥居と鏡、桃色をした対の石像はしゃもじを持っているのでどうやら田の神様(たのかんさあ)らしい。

 

今回、にしき屋駐車場を使ったのでお土産に兵六餅を購入。
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同じメーカーが作っているボンタンアメ共々子供の頃はそれほど好きではなかったけれど、今食べるとおいしいね。