和のあかり展@目黒雅叙園百段階段
夏の恒例イベント、目黒雅叙園の百段階段の和のあかり展に行きました。例年七夕の時期に行くのですが、今年はスケジュールが合わなくてお盆前にようやくです。回廊の七夕飾りはとっくに片付けられていました。
百段階段の受付前です。
会期が長いこともあって、それほど混雑していませんでした。
螺鈿のエレベーターで上がると眼の前に暖簾が掛けてあり、いつもと雰囲気が違いました。和のあかり展に行くのは今回で4度目ですが、いろんな趣向があって飽きずに楽しめます。
今年も階段にはコケシがずらり。しかも全てお布団つき。
ひとつひとつお顔が違うので、お気に入りを探しながら一段一段進みます。
最初のお部屋、十畝の間です。
日本画家、間島秀徳氏の豪快な水流に囲まれ、中央には折花作家、三谷基氏の白く輝く花々、その周囲に土のかまくらプロジェクトによるかまくらと林貴俊氏のコケシたち。
漁樵の間には大迫力の青森ねぶたが浮いていました。
何もない時でさえ豪華な彫刻に圧倒される部屋なのに、巨大ねぶたの光でさらに迫力倍増。浮いて見えるのは、光沢のある床材を置いてあるからです。
草丘の間は、MIRRORBOWLERによるインスタレーションアートできらめいていました。
ミラーボールの中心に見える輝くような白い花は、かんざし作家榮氏のアメリカンフラワー作品です。
静水の間では早川鉄兵氏の切り絵作品が並びます。
アクリル板の切り絵もありました。淡い色彩に光が抜けて素敵です。
清方の間には銭湯絵師の中島盛夫氏の屏風がありました。
画材はペンキでしょうか。富士山を描ける貴重な銭湯絵師の一人です。
そして、上出長右衛門窯上出惠悟氏の笛吹湯呑。
ブラックライトを当てると、骸骨だけが光ります。
昭和レトロ図絵師の安楽雅志氏の「大砲ビール」は直球で夏ですね。
その隣には山田全自動氏の笑いある漫画もありました。
頂上の間はどの部屋よりも涼しげ。
足元は青いタイル貼りで砂浜の浅瀬が現され、天井には篠原風鈴本舗の江戸風鈴がそよぐ空間に、一葉式いけばなの粕谷尚弘氏の作品が置かれていました。タイルの冷たさが気持ちよくて、このまま眠ってしまいたくなるほどでした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません