大日越:熊野古道 その3
昼ご飯を済ませて水を補給し、大日越に向います。熊野本宮から大日山を越えて湯の峰温泉へ向かうルートで、距離は3.5キロと大してありませんが急な山越えの難所だと紹介されていました。足にはそこそこ自信があるけど、装備は大したことがないので心配です。
確かこの辺にバス停あったよねと朝に通過したバスルートをたどり、GoogleMapで確認して登り口を見つけました。

中辺路のよく整備された道とは大違いの完全なる山道です。CMで見る熊野古道をイメージしてるとひどい目に合いそう。根を上げたくなる程の急な上り坂、しかも悪路。それでもトレッキングポールがある分、だいぶ助かりました。相方は坂道でいつも文句をいう人なので、始終ヒーヒー言い続けます。途中途中に小さな社がありました。






峠には鼻掛け地蔵、念仏供養塔がありました。


峠を越えて、あとは湯の峰温泉まで急な下り坂です。岩を削って作ったような人一人分しかない道に先人たちの足跡が残ります。

連続する急な下り坂で前方に我々より一回り上の年代らしき御夫婦の姿がありました。大日越をしたようには思えない身なりと足元の危うさからして、おそらく引き返されている様子。杖も持たずに無謀です。おそらく3.5キロの距離だけを見て、進んできてしまったのでしょう。
奥様の足元がこちらで見ていてハラハラするくらい危なかしいのだけど、先行する旦那さんはさらに危なっかしい。我々がペースダウンしたとて、後ろからプレッシャーを与えてしまうと危ないから、とっとと追い越してしまおうと、九十九折りの途中で軽く会釈して追い越しました。抜いて4、5回折り返して下った後、上からワッ!と大声が聞こえて見上げたら、さっきの旦那さんが数メートル上から転がり落ちてきました。巻き込まれはしませんでしたが、私の真後ろに落ちたので心臓が飛び出るくらい驚いた。道幅が1メートル程ある場所で止まって幸いでした。この先だとさらに十数メートル落ちていたでしょう。
旦那さん、あちこち擦り傷はしてましたが、どうにか体を起こして立ち上がれたので骨折まではしていなさそう。親切を受けるのは恥といったレベルで遠慮されるので、救助も呼ばず、一旦我々は足を進めましたが、やっぱり気の毒すぎて戻ります。テーピングテープを一巻と、我々のトレッキングポール(先端が割れたので、今回を最後に新調する予定でした)を捨てていいからと押し付けました。捻挫した足をテーピングしてがっちり固定できれば、あの旦那さんなら根性で降りるでしょう。明日は体中が痛いだろうな。


湯の峰温泉まではすぐでした。足元が危うい道はそれほどなかったので、後ろの御夫婦もなんとか下れたことと思います(思いたい)。
湯の峰温泉
湯の峰温泉に戻ってきました。しかし、さっきの動揺が後を引いて観光する気分になれません。湯の坪温泉は数時間待ちそうな様子なので諦めます。






川湯温泉
湯の坪温泉からレンタカーで移動して川湯温泉に行きました。


川っぺりを掘ると熱水が出ます。川の冷たい水を引き込んで、程よい温度になっているところを探して足を浸します。むくんだ足がほぐれました。









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