日本の考古@東京国立博物館 平成館
訪問期間が開くと展示替えで一新されて中々次の展示に進めないという、底なしの作品数を誇るトーハク。
こちらは本館。
今回ようやく平成館の常設展示へ。ここまで来るの長かったな。
国宝 古墳時代《埴輪武装男子立像》群馬県太田市飯塚町出土
甲冑に身を固め弓と太刀で武装した武人です。うちの甥っ子によく似ています。
重要文化財 縄文時代《土偶》埼玉県さいたま市岩槻区真福寺出土
みみずく土偶です。ハート型の顔に丸く大きな目口。耳飾の丸も同じ大きさだし、全体的に丸いフォルムが多くて柔らかい印象です。かわいらしい。
右:縄文時代 《土面》青森県つがる市木造亀ヶ岡出土
左:縄文時代 《土面》長野県松本市波田上波田出土
そこそこ満足した後にふと後を振り返ると、まだまだ膨大な展示品。軽く眩暈がしました。
古墳時代の銅鏡《三角縁二神二獣鏡》
「鹿男あをによし」の目、サンカクです。
神の姿が仏像に見えます。この時代はまだ仏教が伝わっていないはずなので、正体を知らずに姿形だけが大陸から渡って来ていたということなのかもしれません。
国宝 古墳時代《銀象嵌銘大刀(ぎんぞうがんめいたち) 》熊本県玉名郡和水町 江田船山古墳出土
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鳥・魚・馬形文様が見える。この太刀を身につけると長寿を得、子孫が繁栄し、恩恵を受け、支配地を失うことがないという意味の銘文がある。
重要文化財 古墳時代《埴輪 腰かける巫女》群馬県大泉町古海出土
少女のような幼い姿です。
両肩に襷を掛け,意須比と呼ばれる右前合わせの衣に,幅広い帯を締める。髪は島田髷に結い,輪状の髪飾りをつける。二重の頸玉・足玉に,手玉・耳飾と盛装し,左腰には鈴鏡と香袋を帯にとめる。腰掛けは古墳に副葬される石製品や埴輪の椅子に似ており,この埴輪が神に仕える神聖な巫女を表現したものであることを窺わせる。
埴輪 腰かける巫女(はにわ こしかけるみこ)
古墳時代《埴輪 女子》群馬県高崎市箕郷町 上芝古墳出土
輪が二つある髪飾り、頬を赤く塗って、衣にも模様があり全身を気合入れて装ってる、おしゃれ女子。そして杯を突き出す仕草が威勢よい。
重要文化財 古墳時代《石人》福岡県八女市 岩戸山古墳出土
腰に刀を差しているので武人かもしれませんが、袖を広げている姿が愛らしい。
重要文化財 古墳時代《埴輪 猿》
背中の剥離痕から小猿を背負ってたと考えられるそうです。顔を少し赤く塗っているのがよいです。
大判。現代の価格にして320万円ですって。手に持つとかなりの重量感です。持ち歩くような重さじゃありません。それにしても、この模造品、本当に金で作ってるわけありませんよねえ?おそらく鉛やビスマスなんかを使って重さ調整してるんでしょうが、それにしたってこの重さだから模造品自体もお高そう。
上野駅まで戻って、渋皮モンブラン。
生き返るー。
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