都城市民会館

一泊二日で宮崎県に行ってきました。
昼ご飯に宮崎ブーゲンビリア空港にあるレストランに行ったところ、からくり時計「夢かぐら」がちょうど始まりました。
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手力男命とあまのうずめの命が太鼓の音に合わせて舞うという、日向物語をモチーフにした神話の国宮崎らしいからくりでした。

チョウザメの刺し身。宮崎は最近国産キャビアを作っているのだとか。
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案外癖のないお味。ソテーにも唐揚げにも何にでも使えそうですね。

そして、宮崎の定番、チキン南蛮。
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東京でよく見る、「なんちゃって」じゃないチキン南蛮です。本場の味はやはりおいしい。

 目的地に行く途中、ドライバーのご好意に甘え、都城市民会館に寄りました。
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遠くからでも目立つ巨大ヤマアラシのような建築物です。

こちらは福岡県出身の建築家菊竹清訓(きくたけ きよのり)の初期の設計として、大変貴重なものです。菊竹は日本の高度経済成長期に黒川紀章らと建築運動メタボリズムを提唱し、2000年にユーゴスラヴィア・ビエンナーレにて「今世紀を創った世界建築家100人」に選ばれるなどの高い評価を得ました。私の中では江戸東京博物館や昔上野の不忍池から見えていたソフィテル東京に馴染みがあり、昭和のアニメに出てくるロボットや宇宙船艦のようないかにも重く固そうな建物を作る印象を持っています。

1966年(昭和41年)に竣工。鋼構造で低層部は鉄筋コンクリート造り。コンクリート剥落も確認されており、耐震性の問題から現在は立ち入り禁止です。
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右端に人を入れたので、大きさが伝わるでしょうか。ダムのような重厚感に圧倒されます。

東側に回ると緑が茂り、さらに廃墟感が漂います。
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写真では伝わりにくい重厚さ。

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南国宮崎のギラギラした太陽と濃厚な緑の匂いに包まれて、再建の見通しがないままその巨体を持て余す姿は、映画に出てくる巨大生物の亡骸のようでもありました。

2019年12月に再訪。
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2019年7月に解体工事が始まり、既に更地になっていました。