佃島の盆踊

2023年7月22日

7月13日から15日にかけての三日間に渡って開催された佃島の盆踊に行ってきました。

主催は歴史と伝統を守る佃島盆踊りの会です。佃島の盆踊りは東京都無形民俗文化財(民俗芸能)に指定されています。指定項目によると所有者は佃島盆踊保存会となっていますが、この辺事情が複雑なので省略します。

まずは、盆踊り初日7月13日の18時から佃まちかど展示館の前で供養が執り行われました。

後で、こちらの盆踊りが石山合戦に由来すると知りました。大阪住吉の住民が江戸に移り住んだ際に佃島に伝えられたものだそうです。

「南無阿弥陀仏」と唱えます。

法要の後に念仏踊りの準備があって、陽が落ちてきた頃から「子供の部」が始まりました。

子どもたちを中心に録音の唄に合わせて櫓の回りを踊ります。盆唄は踊り口説きです。

19時15分頃に踊りが一旦終わり、子どもたちにジュースやお菓子が配られました。19時半で子どもたちは解散です。

20時からは「大人の部」になります。櫓に調子取りが一人上がります。渡邉信夫さんの太鼓と生唄に合わせて、踊り手が櫓を囲むようにしてゆったりと踊ります。
踊りが目的なら20時過ぎに参加するのがよさそうです。

踊りは比較的簡単でゆったりとしたペースなので初心者でもすぐ覚えられます。反時計回りです。動きはナンバ歩きが基本で、右手が動く時には右足に重心、左手が動く時には左足に重心がかかります。いつも動作は右から、手は交互に上げるだけ。片足に重心を置いたら、逆の足を必ず添えます。踊り手は時折り「コラシャイ」や「ソラ ヤートセ ヨーイヤナ コラショ」と合いの手を入れます。

1)右手を上げながら右足を一歩前に(右足に重心、左足を添える)
2)振り上げた右手を降り下ろしながら輪の中央を向いて、左手を上げながら左足に重心をかける(右足を添える)
3)上の1,2を繰り返す
4)掛け声「ソラ ヤートセ ヨーイヤナ コラショ」をかけながら上の1,2を繰り返し
5)足を揃えて一回拍手

合いの手の「ヤートセ」は村上水軍の掛け声に由来があるようで、瀬戸内海地域を中心に広く伝わっています。私が子供の頃に田舎で聞いた盆踊りでも「ヤートセー」と掛け声の入るものがありました。起源を辿れば、佃島の盆踊りと近いところが見つかるかもしれません。

この日は最終日。三日目ともなると調子取りも喉に相当な負担があるようでした。

最終日の20時40分、唄の切りのよいところで念仏踊りが終わりました。ジュースやビールが振る舞われます。

最終日だけは供養の仮装する風習があります。お面をつけたり帯にホオヅキの灯りをつけている方をチラホラ見かけました。

その他祭り

Posted by くるっクマ