なりきり日本美術館@東京国立博物館 本館

トーハク夏休み企画として、NHK Eテレ「びじゅチューン!」とのコラボレーション「なりきり日本美術館」が、本館1階の特別4室・特別5室を使って開催されています。

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本館の階段脇で見返り美人がギュンギュン回っているので、気が付かない人はまずいないはず。
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よい香りが漂う通路を通り過ぎると、大きなスクリーンに《冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏 葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀》の大波が映し出されていました。
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小船に見立てた座席から浮世絵に描かれたビッグウェーブを体験できます。

こちらは、《名所江戸百景・大はしあたけの夕立 歌川広重筆 江戸時代・安政4年(1857) 》の雨の表現を観察するコーナー。
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浮世絵版画の作り方として摺り工程の見本が展示されていました。こんなところにも陰影が加えられていたのかと驚かされます。

本館18室に《冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏》と《名所江戸百景・大はしあたけの夕立》の原本が展示してあるところが、さすがはトーハクなのでした。

 

インフォメーションコーナーを通り過ぎて特別4室に移動すると、洛中洛外図屏風(舟木本)の複製が展示されていました。
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ここでは屏風に描かれている食べ物を探そうというクイズがありました。5月の名作誕生展で原本を食い入るように見たばかりなので楽勝かと思いましたが、実際にやってみると意外と見つからず大変でした。

その他、《見返り美人図》や《麗子微笑》のコーナーもあります。

 

特別室以外にも、夏休み企画の一貫としてハンズオン体験コーナーがいくつか設けてありました。
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複製とはいえ、これだけ精密な土器を触れる機会は貴重です。思う存分触ってニマニマしていたら、通り過ぎる外国人観光客に怪訝な顔をされました。