火男火売神社中宮・上宮
下宮に行ったなら、上宮も見れることなら見たい!
ゴールデンウィーク別府での温泉巡り5日目、あまりに天気が良いので鶴見岳を目指しました。
別府市内から由布院行きのバスで30分、鳥居バス停で下車します。この鳥居も参道ですが、走る分には車道の方がよいだろうと、別ルートに向かいます。
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念のため、戻りのバス時刻表を控えておきます。
時間が合わなければ、ロープウェイ駅まで走るのみ。大した距離ではありません。
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バス停のあった交差点から少し進んで、御嶽道入り口に到着。火男火売神社中宮の大鳥居です。
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火男火売神社御由緒略記がありました。
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火男火売神社御由緒略記(御岳権現社)
一、御祭神 火之加具土命(男神) 火焼速女命(女神)
鶴見岳の男神女神を御奉斎し奈良時代後期の宝亀年間(約一、二〇〇年前)の開基といわれ八六七年(貞観九年)鶴見岳大噴火にさいし御神前にて大祭を執り行ない火気を鎮め以来火を治め温泉の神として別府温泉の総鎮守として崇敬され また近年では開運頭の神様として県内は勿論県外よりも多数の参拝者あり
境内には県指定重要文化財元亨二年(一三二二年)の宝塔があり駐車場内には神佛混淆時代の行常寺鐘楼跡があり、標高八五〇mの御神殿には霊泉が湧きアカガシ クマシゲの大木がうっそうと茂り合い見事な社叢を形造つている(県指定天然記念物)九二七年(延長五年)延喜式内社に列し、明治六年郷社 大正十二年四月県社御祭日 例祭四月九日
火男火売神社御由緒略記(御岳権現社)案内板
夏祭七月九日
秋大祭十月九日、十日
冬祭十二月九日
鶴見岳・伽藍岳は活火山です。とはいえ、今は噴火警戒レベル1ですので、山頂まで登山できます。
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しばらく上り坂の車道が続きます、続きます、続きすぎじゃね?と不安になったところに駐車場が有りました。車の人はここが登山口になるようです。
そこからは階段の多い参道となりました。ひたすら登ります。喉がカラカラです。なにせ、天気が良い上に下界で銭湯入った後で、代謝も極まっています。後ろを行く相方はたぶん脱水で死にかけていました。
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階段の終わりが見えてきた途中に御霊水がありました。ありがたい!
ここでお腹の限界まで喉を潤しました。もちろん、バックパックの水筒にも注ぎ入れます。別府は本当に水が豊です。
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階段の先に狛犬が見えました。ゴールは近い。
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ようやく、中宮に着きました。
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バス停からの所要時間を完全に読み違えてました。高低差さえなきゃ大した距離じゃないんですけどねえ。半分以上走っているはずですが、それでも20分かかっています。
社殿前に香炉がありました。
天台宗の影響が色濃い地方です。神仏習合時代の名残です。
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拝殿
社殿は素木の権現造りで、山の中腹にあるとは思えない立派なものでした。人々の信仰の大きさを感じさせてくれます。
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目を疑う程の立派な社殿です。登った苦労が報われるとは、このことです。
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本殿
裏に回って本殿を観察します。拝殿も見事ですが、本殿はそれを上回る造りです。彩色こそないものの、あらゆるところに細やかで見事な彫刻が施されています。
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下宮と同様、本殿を囲む板瑞垣の裏が通れます。石が積み上げられているのがおわかりでしょうか。板瑞垣の間にもたくさん置かれています。これらはきっと鶴見岳山頂の石に違いありません。関東の富士塚と同じで山岳信仰の気配がプンプンします。
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袋ごと吊り下げています。
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境内
神楽殿。
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本堂奥に鶴見岳山頂への登山道があります。こちらから降りてくる登山者、数人程とすれ違いました。ここから1時間半だよと言われても、そんな準備はしてきていません!
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アカガシの極相林だそうです。
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御嶽権現社宝塔です。
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そして、見逃しちゃいけないのが社宝塔の下にいる小さな狛犬一体。ちょっと斜めにかしいでいる姿が可愛らしい!
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帰路はロープウェイに近い旗の台方向へ降りることにしました。
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なかなかの急坂で途中倒木などを避けつつも、約10分ほどで降りてきました。ロープウェイ駅からすぐの旗の台登山口に着きました。石鳥居の柱だけ残っていました。
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GoogleMapの3D表示で、中宮が鶴見岳のどの辺にあるのかを示しておきます。ね、結構登らなきゃいけないの、わかるでしょう?
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ともかく、ロープウェイ駅まで降りてきました。
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ロープウェイで楽々15分で山頂に到達です。山頂が見えます。中宮と比べたらめっちゃ楽。
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どうやら七福神巡りができるそうですが、それほど興味がありません。そして、さすが山頂。こんなにも天気がよいのに、ランニングウエアだけではちと寒い。
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ひたすら、上宮だけを目指して進みます。
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山頂まで徒歩15分の案内です。
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まともや階段を登ります。寒いくらいなので、中宮よりは楽かな。
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鶴見山上権現に到着。
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石造りの流造り、外千木に三つの鰹木がついています。鶴見山上権現です。ロープウェイ山頂駅のすぐ近くに一の宮があります。火男火売神社との関係は不明です。
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そして、さらに登って、ようやくの山頂!
火男火売神社上宮(奥宮・山上社)に着きました。自分、おめでとー!
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小塚の上に小さな石の祠があります。
○鶴見嶽神社
〔嶽ノ宮旧記〕に寳龜三年二月日向國諸縣郡霧島山神天降于豊後國鶴見獄給于時國司紀朝鯖麻呂聞其霊兆建立神社号鶴見神社とあり〔直江氏云〕嶽宮と鶴見神社とは別なり嶽宮は鶴見山の南のふもとにあり即東畑村と立石村とのさかひなり九月九日に祭礼ありといへり此社もふるき社とはきこえたりこはかさねてくはしく考えて記すへし
太宰管内志 中巻
宝亀3年(772)に霧島山の神が降臨した伝承は、記紀の天孫降臨にもつながるってきそうなので、軽く頭に残しておきたい話ですね。
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天気が良かったので、山頂からは別府の街と海が一望できました。
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